続 Ska vi fika?

アフターコロナ どう生きる?

夏至に巣立って行きました シジュウカラ

アトリエのドア上に設置した巣箱

梅雨の晴れ間を予感させた木曜日(6月23日)の夕方。

シジュウカラの雛(ヒナ)たちの鳴き声が、しっかり

してきて、巣立ちが近いことを確信させていました。

 

今日、6月24日の早朝、ヒナたちは巣立っていたよう。

先月のこともあり(旧ブログに記述しました)、

南向きのアトリエのドア上に設置した巣箱で営巣が

始まっていたことは、実は家族にしか

伝えていませんでした。

 

7時半頃、庭を見回っていると幼鳥が一羽、飛び

立てずに、お店の入り口辺りをウロチョロ。

そして懸命に親鳥を呼んでいる。

 

丸腰のヒナの頭上を、この一帯をなわばりに

しているカラスが飛んでいるではありませんか。

そう、カラスたちは給餌に一所懸命のシジュウカラ

巣を認知しているのです。

巣立ちの時を、千載一遇の好機、と分かっている。

 

こういう状況で、同時に兄弟ヒナにも目配りしなければ

ならない親鳥たちの心境は、いかばかりでしょう。

あの小さな身体で、たくさんの危機と向き合って

いるのです。

 

だから、巣立ちに適応できないわが子を、

見捨てやしないか、また心配で。

でも、自然の掟に私の手を出すことはできません。

 

ヒナが親を呼ぶ必死のさえずりが、私の出す生活音で

かき消されないようにするのが、差し当たって思いつくこと。

 

やがて1時間もすると、2階の高さほどあるモミジの新緑の中に

一羽の姿がありました。

テラスデッキで向き合う形になった私とヒナから、親鳥が

必死で合図を送っています。

 

私はあわててヒナの視界から退散すると、親鳥に

誘導されるように北斜面の雑木に移動し、やがて

親子の間の合図のさえずりは、風の中に消えていきました。

 

今日は午後、強風が吹き荒れて今も木々の枝を揺らしています。

旅立ちの日としては、なかなか厳しかったことと思います。

 

あの小さな、それでいてたくましい一家族が、また元気に

成長して私の小さな庭に遊びに来てくれたら、嬉しいのです。

約3週間、愛らしいさえずりが響いていた巣箱